遥かなる山の呼び声

今日はまだ少し咳と痰が出ます。
ところで弾き語りを見て、どこを観ていいなとか好きだなって判断します?
1.歌や演奏技術
2.詞、メロディー、リズムなど曲自体
3.トーク、仕草、ビジュアルを含めたその人の雰囲気
これらをトータル的にみるのか、ある要素だけをみるのかそれは様々でしょう。ただあまりに酷いところがあればそこに目や耳がいってしまいますからねー。じゃ映画ではどこをみて良し悪しを判断するのでしょうか?
で、また映画の話。今夜は1980年山田洋次監督「遥かなる山の呼び声」を観ました。これも健さん主役でヒロインが倍賞千恵子。子役が吉岡秀隆、つまりミツオもしくは黒板純。脇役にハナ肇、武田鉄矢さらに特別出演で渥美清やムツゴロウさんまで。つまり「幸せの黄色いハンカチ」をベースに寅さん人脈も加えたラインナップ。この映画、北海道の母子という設定から後の武田鉄矢原作主演の「刑事物語2」に明らかに影響を与えています。子役名がタケシというのも同じで、鉄矢がパクったのでしょう。
派手さはなく静かないかにも昭和な映画ですが、キャストが素晴らしく、景色も美しく、何より山田監督ならではの昭和なユーモアが随所にあります。渥美清の出番は一瞬ですがおかしくておかしくて。エンディングもいい!ハナ肇の人情味溢れる演技はいいですね。そういえばハナ肇と山田監督とは馬鹿シリーズでやってますからねー。
リアリティで言えばこんなことはあり得ないとは思いますが、この映画とても好きです。
それはやはりどこがというか、何となくです。