<ザ・ビーチボーイズ ジャパンツアー 大阪公演、大阪市中央体育館、19:00~22:15>
行ってきましたよ~。とにかく感激しました。(今回はマニアックな記事になりますのでご勘弁を。)この伝説のバンドのコンサートを完全に後追いの私が見れること、それ自体奇跡ですよ。以前にブライアンのスマイルツアーは大阪で見ましたよ。でもやはりビーチボーイズのコンサートですからね、全然意味合いが違いますよ。
セットリストは基本的にマイク・ラブ大活躍の初期の曲がメインで、ニューアルバムからは数曲、あと『ペットサウンズ』や『スマイル』からの人気曲、あとは「セイルオンセイラー」や「ココモ」なんかです。
前座のアメリカってバンドは2曲ぐらいしか知らないので、1時間の演奏はぼーっとしてました。更に30分のセット入替え休憩の後、彼らが登場した瞬間から私は体が痙攣したような感覚で涙でウルウルしていました。本当こんな感覚は初めてでした。かなり早めに予約したので、アリーナ席の20列目といういい席でしたので、よく見えましたが、ブライアンとマイクとアルとブルースジョンストンが目の前にいるだけでもう夢のようでした。そして、カールとデニスの追悼コーナーもあってそこでもジーンときました。特にデニスの名曲「forever」をみんなで唄うんですから・・・。そりゃ、やられますよ。
今年で結成50周年、皆年をとりましたが、それでもかなり元気でした。みんな声は出てました。途中固まったようなブライアンのそばによって助けてあげているアル・ジャーディンの姿も演出でなく、心温まりました。結局バンドの潤滑油としてブライアンとマイクの間を取り持っていたのは、実はアルじゃないのかと思いました。そして途中、ペットボトルの水が後ろ(ドラム?)から飛んできて、マイクにかかりました。それでマイクがカッとなってタンバリンを投げた場面がありました。そこれもアルが「まあまあ」といって感じでなだめていました。そういう彼の存在が今回の再結成に役立ったのではないでしょうか。
バックのバンドが殆ど演奏していて、オリジナルメンバーは実質唄とコーラスがメインでしたが、ブライアンはキーボードの前に座ってほとんどぼーっとしていました。しかし自分のソロの唄の場面だけはちゃんと歌っていました。彼はまともなのか病気なのかよくわかりませんね~。結局、1時間40分くらいの短い演奏でしたが、MCもほとんどなく唄いっぱなしなんでこれが限界だったかもしれません。
とにかくもう2度とみれないであろうビーチボーイズのコンサート。何十年経ったとき、若い奴に「オレはビーチボーイズのコンサート見た!」って行ってやろうと思います。
一般的にはビーチボーイズのファンはオールディーズファンかブライアン崇拝者に分かれていますが、私もやはり後者でした。しかし今回のライブをみてマイクのエンターテイナーぶりに改めて関心しました。やっぱり、ビーチボーイズはブライアンだけじゃなかった。死んだ二人もそしてブルースジョンストンも大きな存在だったと思います。ビーチボーイズでは作曲やプロデュース少ないですが、実際、ブルースはソロの方で独自にいい音楽作ってましたからね。そう考えると、ビーチボーイズはスーパーバンドですよ。ブライアン一人でビートルズに対抗したっていわれますが、それはブライアンが突っ走っただけのことで、バンドとしての底力はすごいものがあったんだと思います。だからこんなに続いているわけだし。
まあいろいろ思ったことはたくさんありましたが、彼らの来日がNHKのニュースで流れているのを見たり、老若男女が来ているのを見て安心しました。
そしてこう思いました。「50年後もビーチボーイズの音楽は残っているはず!」