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脅威

3.11から9年が経ちました。今年は追悼式も中止という、異例の慰霊となりました。あの時、脅威だったことの一つが、放射能汚染でした。これからどうなるんだろうという不安が、人々の中にずっとくすぶっていました。今回のコロナ騒動では、正直疫病の実被害よりも、様々な中止や不安、学校休止に伴う様々な対応による経済的被害が大きくなっています。それよりも私が一番きになっているのが、イベントや店舗の休業や自粛です。政府の要請もあり自粛が相次いでおりますが、それでも実施しているケースもあります。今回は特にライブハウスが発生源として不安視されており、様々なライブが中止にになりました。あの東京事変も一度は決行しましたが、すぐに中止決定し賛否両論ありました。

私が脅威を感じているのが、何でも中止することが無難というムードになってくると、すべての新たなイベントや仕事に対して、モチベーション自体が下がっていくことです。さらに、自粛・中止していないイベントや主催者に対していつのまにか批判をするようになってしまうことが、今回のウィルスの本当の怖さではないかと思うのです。一度中止自粛をした側に立つと、音楽ライブをしていることが無責任だ、イベントを企画していることが自己中だ!という思考に私も含めてだんだんなっていくように感じています。こうした、社会の中での見えない対立と分断が、病気以上に禍根を残すような気がしてなりません。

狭い空間に人が密集し、面と向かって会話がある場所がだめとなると、カラオケもクラブどころかスーパーでさえ行ってはいけないことになります。学校がまずいなら役所も閉鎖でしょ。国会だってだめでしょ。その辺が、非常に難しい問題をはらんでいます。

野球が開幕延期となりましたが、この騒動は4月には収束するのでしょうか?先が読めないという、かつてない不思議な空気感を感じて過ごす毎日です。