ご無沙汰しております。『社長倦怠記』はいかがですか?って誰も聴いてないか・・・。ようやく、10枚売れたという悲惨な状況。まあいいじゃないですか、全部コロナのせいにできるんですから!ほんといい時にリリースできました。でもこの売れないという状況自体、需要のない音楽を売りにしているAMOとしてはまさに本領発揮なのです。
さて、はやぶさ2のカプセルが帰ってきました。7年間をかけたとんでもない偉業です。中学高校の親友がこのプロジェクトの中心的なメンバーなのですが、彼が管制室で握手している姿をテレビやネットでみていると本当すごいなと思う一方、俺は小さいな~と恥ずかしくなります。一方で、あいつに見られても恥ずかしくない仕事をしていきたいなとも思います。世界中の人々に感動を与えることはできなくても、目の前の人に対しては真摯に向き合いたいと。仕事ももちろんですが、音楽もそうです。今回のアルバム、本当くだらないというかよくわからない歌も多いと思います。でも改めて聴きなおして、バッチグー山本氏のミックスとマスタリングでそれなりに聴ける音楽になってるなと思います。そして、私の歌そのものが21年AMOをやってきた結晶だなと思いました。500円で買ってもらうことに申し訳ないとか思いますが、でもよく考えると人によってはそれ以上の価値のあるアルバムのような気もしてきました。多分、一人二人はこれを最高だと言ってくれるのではないかと本気で思っているのです。自画自賛といえばそのとおりですが、だれにも真似できないオンリーワンのアルバムではないのかと自分で気づきました。そんな人のために作った作品かもしれません。そういう意味で、この作品は偉業かもしれません。99%の人が理解できない傑作なのです。要するに、自己が満足できるものというのは意外に作れないもので、今回技術的稚拙さも含めて私自身が納得しているのです。そして、それくらい100%出し切ったアルバムなのに、全く売れないという矛盾こそが、AMOらしさなのです。つまり、自分は最高だと思える作品で、かつ売れないし全く評価もされないというところも含めて偉業といえるわけです。もはやわけのわからない論法になってきましたが、作ってよかったな残せてよかったなと。そして、先日の阿呆まつりも多少のトラブルはあったものの最高に満足できた上に、外部からはほとんど評価もされなかったこと、やりたいことをやりたいようにやること、これがAMOなんだと実感しました。
少し前まで楽しくしていた音楽仲間も、このアルバムも今回のオンライン阿呆まつりも全くといっていいほど見向きもしてくれませんでした。こういう悲しい状況ですが、むしろ侘び寂びの世界としてこれを趣があると楽しんでいる私がいます。21年経ってようやくこの心境にたどり着きました。こんなAMOですが、名ばかりでももう少し続けようとつづけようと思っています。