最近年のせいか涙もろいのですが、先日AMOの公式ライバルのザ・バルスのライブを観て、面白すぎて久々に腹から笑いました。演奏のぶっ飛んでるのに言ってることやってることが滅茶苦茶でバカバカしくて、いつもあんな空気はありますが特にあの日はすごかった。バッチグー山本の暴走に、ヤイチとチョッパーの対応も適当すぎて素晴らしかったですね~。笑ってて涙が出るってのは久しぶりです。
で、翌日は「ジャージーボーイズ」という運動部男子の映画を観に行きました。冗談はさておき、私の大好きなフランキーヴァリ&フォーシーズンズの伝記映画で、ブロードウェイミュージカルになったものの映画化です。前日たまたまタワーレコードにいって、たまたまこのサントラをみつけて、「何この映画!きいとらんで!」とびっくりしてすぐに検索。するとまだ上映してることが判明。で翌日早速映画館にいったという、偶然の出会いでした。不思議なものでずっと好きでいるとこういうことは必然なんでしょうね。昔からビートルズやビーチボーイズと同じくらいフォーシーズンズの音楽は好きでした。でも、周りでビーチボーイズのファンはたまにいますが、フォーシーズンズのファンって会ったことありません。(一人だけ元ジスボーイの店員白井さんは、今年初来日したフランキーのコンサートへ東京いったそうです。)なぜか世界的な成功にも拘わらず、日本では認知度が低いのです。
参考までに、ビートルズのアメリカ上陸の64年前後で、彼らとアメリカのポップチャートで戦えたのはビーチボーイズとフォーシーズンズだけです。あとはR&Bのモータウン勢くらい。フィルスペクターサウンドも少し時代遅れになりつつあった頃です。多分フォーシーズンズのロックでもフォークでもないポップソングは、50年代のドゥワップの影響もあり古臭く感じられたからかもしれません。私もはじめシェリーしか知らなくて、ホワイトドゥワップ=フォーシーズンズなんだと思って安ーい廉価編集盤CDを買ったのが大学の終わり頃だったと思います。そこからしばらくしてその魅力に取りつかれました。
ま、この映画の良しあしはわかりませんが、とにかく感動して涙が溢れました。多少映画用に脚色された部分はあったでしょうが、とにかくその音楽が素晴らしい。フランキー役の俳優の歌声も抜群で、この人しかできないだろうというくらいの出来でした。フォーシーズンズの曲って、どれも明るくて陽気なのに何故か切なくて涙がでそうになるんですよ。そこはビーチボーイズとは違います。フランキーのハイトーンボイスにボブの素晴らしいメロディーにビートの利いた荘厳なサウンド。そして、コーラス。改めて、最高だなと思いました。帰りの車で改めて彼らの曲を聴いていましたが、本当ヤバい。泣きそうになります。あれは魔法がかかってますね。どの曲もいいんですよ。
でも、私が一番好きなのはディランの「くよくよするなよ」のカバーなんです。これは、ワンダーフー名義ですが、とにかくここまで崩すかというくらいのアレンジと、ぶっ飛んでて子供の悪ふざけと紙一重のボーカルとコーラス。これがね~、何故か何度聴いても泣きそうになるんですよ。悲しいくらいフォーシーズンズ大好きです。
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