討ち入りコンサートからもう10日ですか~。本当早い。何か毎日いろいろあってとても充実しています。体調はいまいちではありますが、これがアラフォーの現実でしょう。そして、あと数日で今年が去年になるんですよね。寂しいような、でも日々は戻らない。だから今目の前の現実を一生懸命楽しむことに専念しています。でも年の瀬というものはつい振り返る時期ですが、AMOの場合はまだ行事が残ってますので、振り返るのはぎりぎりでいいかなと。
で、先日はAMO忘年会、そして笠岡のツアー。どちらも最高に楽しかったです。忘年会はフランス、東京中継も含めみんな集まったのがよかった。そしてメイちゃんも登場し、AMOとしてのお披露目となりました。今回言い出したのはモリソン。私一人ではみんなに気兼ねして言い出せなかったと思うので、強引にでもやってくれてほんとよかった。そして参加してくれた皆さんも本当いいメンバーでした。ふらんす座で持ち込み食材で鍋をするという前代未聞の企画。ホームパーティーのようなイベントのような、AMOならではのアットホームな感じがにじみ出た忘年会でしたね。文字通り飲めや唄えの乱痴気騒ぎで、あんな楽しい忘年会は経験ありません。しかも大量の食材が余って最後は各自持って帰るという始末。これでまた事務所の赤字拡大というのも、AMOらしいですね。メイちゃんもこれでようやく、自他ともにAMOの一員になったと認めただろうし、私自身何とかなるなと安心しました。彼女はバンドが今とても活発で売れているので、正直AMOみたいなふざけた集団に入ってもらっていいのかとも思いましたが、バンドの息抜きのできる、ありのままの彼女を出せる場所にAMOがなればと考えています。
基本的にAMOというものは人気がない、冴えない集団なので、彼女が入って急激にAMO自体の人気が上がるとは思いません。ただ、自分で言うのは恐縮ですが、広島の音楽シーンの中で相当奇異で面白い集団になっています。ただ、大切にしたいのは常に敷居の低い素人音楽集団でありたいということです。どんなとこでも、どんなイベントでも自分らはアホだという認識に基づいて活動したいのです。
それから私の中で忘れることのできない経験となったのが、忘年会の翌日21日、笠岡でのライブに私とサトシとでAMOとして初めての県外ライブ出演。これは正直本当ローカルなこじんまりとしたイベントでしたが、樂遊という素敵な箱の9周年イベントでした。そこには中学生から高校生そして大人までいろんなバンドが参加していましたが、客の多くはその女子高校生バンドの友達でした。それがみんないい子達で、ライブの盛り上がり方がよくわからなくて、みんなおとなしく座ってじーっとみてるんです。でも、私とサトシでアホなステージやってるとくすくすと時々笑うんですよ。これがかわいくてね~。笠岡市にライブハウスはそこしかないんです。だから、高校生達はそこが憧れのステージなわけで、卒業ライブとか必ずそこでやるわけで、大人も子供も大体その町のバンドを知ってるんです。びっくりしたのが、ソフトドリンクがどれも100円!高校生が多いからでしょうけど、こういうことがすっごく地域密着ライブハウスという温もりを象徴していました。行く前はすごく嫌がっていたサトシも、すごいここのライブを気に入って大満足していました。私たちがいかにこれまで同世代の仲間内だけでライブをしてきたか、ということを気づかせられました。何といっても終演後の高校生諸君との雑談がとっても盛り上がって、楽しかった~。広島市内でライブしてても高校生と共演したり話すことはないですからね。田舎の高校生が、3月の卒業ライブに向けて、いまからバンドを結成するのに「今から間に合いますかね?」とか「発声練習とかどうするんですか」とか今日会ったばかりの私に聞くわけですよ。本当、全然住むとこも年齢も違うオッサンと音楽を通してこんなコミュニケーションがとれるって、素晴らしいことだなと思いました。彼らはその3月のステージのためにいまから一生懸命練習するんですよ。青春じゃないですか。私なんて高校時代にギターを弾いたことすらないんですから。今回のツアー4ヵ所目ですが、赤字解消にならなくても本当ツアーをやってよかったとしみじみ思っています。何のために素人がこんなことをするのか、それは音楽を通して人と出会うためだと思います。
この1年本当たくさんの方に出会いました。私は正直、音楽的才能や知識は皆無ですが、唯一持ってるものは人間関係だけです。勿論すべての人と仲良くはできませんが、できる限りそれは大切にしようと思うし、それを築くために音楽をやっているのかもしれません。
今日はえらく真面目に書きましたが、これは公開してる日記なんで誰も読まない前提で書いています。でも、読んだあなたにも私の思いが多少なりとも伝わればと思います。
ああ、もうクリスマスイブですよ。クリスマスとかバレンタインとかハロウィンとか西洋の行事ばかり盛んになってますね。私はクリスマスなんてどうでもいいんです。クリスマスに恋人と過ごすことがマストみたいな風潮おかしいでしょ。クリスマスに一緒にいても、正月にいない場合もあるし、節分に一緒に豆まきしたいかもしれないでしょ。クリスマスまでに…、っていうバカげた雰囲気はやめてほしいです。結局プレゼント買わせたい商売人に踊らされてるんですよ。まあ鶏肉食おうぐらいならいいんですけどね。だったら、討ち入りの日にそば食おうとかいうキャンペーンもやってほしいですよ。
「唐揚げ喰って飲んで騒ごう カップうどん喰って飲んで騒ごう」(大瀧詠一「クリスマス音頭」)。この歌は日本の近代~現代を象徴していますね。そんな唄、今のミュージシャンで作ってる人殆どいませんよ。大瀧さんが亡くなって、もうすぐ1年。本当に本当に残念でならないのです。なぜか、それはあの人以上にそういう日本文化の歴史的視点から音楽をやっている人がいないからです。単に現代を批判している歌ならいくらでもあります。そうではなく、それらをも俯瞰して音楽を歌を作っているものは見当たりません。ま、これは私の超個人的な音楽観です。AMOがそのレベルまで全然達していないのは勿論ですが、流行とかでなく音楽に対する見方とかシーンに対するあり方として、誰もいないけどとても重要だと思う所に向かっている気持ちだけはあるつもりです。だから、音楽レベルは全然だめでもまだ音楽をやめる気にはなれないのです。
こんなこと、誰かに一晩中話してみたいのですが、誰も聞かないでしょうからここだけにします。では素敵なクリスマスを!
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